誰でも、いつでも、「ニキビや吹出物といった肌トラブルができると、気分が下がりますよね…。」
今回おすすめ「ニキビケア」4選を現役エステティシャン兼講師がご紹介します。
ニキビは顔だけでなく、背中やデコルテにもできます。
ニキビのピークは思春期で、成人以降は次第に減少していきますが、大人ニキビと言って成人以降もニキビに悩んでいる方もいらっしゃいます。
ニキビには種類があって、その種類別に正しいニキビケアをしていくことが、早く改善させるポイントです。
「ニキビのお手入れ方法」
「ニキビケアでとても大事なのは洗顔と保湿です!」
正しいスキンケアと、生活習慣に気を付けていけば、多くのニキビは改善していきます。
1.洗顔はやさしくが基本
たっぷりクリーミーな泡で洗顔をしているコマーシャルがありますね。
どんな肌タイプの方でも、「洗顔はやさしくたっぷりな泡で行って欲しいです」が、
ニキビケアの場合は特に、よく見るコマーシャルのイメージで洗顔して頂きたいです。
対応
刺激の少ない洗顔料をたっぷりと泡立てて、泡のクッションにやさしく洗い上げます。
すすぎ水はぬるま湯で、髪の毛の生え際までしっかりと洗い流しましょう。
タオルは、必ず清潔なものでこすらずに水気を拭き取りましょう。
注意ポイント
皮脂や毛穴詰まりが気になるからといって、「スクラブ剤入りの洗顔料を使ったり、ゴシゴシと摩擦しながら洗うのはニキビケアではNGですよ。」
2.保湿が重要
思春期のニキビケアの場合、皮脂の分泌がとても盛んなので皮脂吸着や、皮脂抑制のスキンケアシリーズを使用した方が良いお肌の方がいます。
成人以降の大人ニキビに悩んでいる多くの方は、実は乾燥していて、水分と脂分のバランスが崩れている方が多いです。
乾燥が進むと肌のバリア機能も低下していき、肌トラブルが多くなってしまいます。
洗顔後は速やかに保湿ケアしましょう。
対応
化粧品はせいそな手のひらに広げ、上からやさしく押し込むようになじませます。
赤ニキビや黄ニキビの、炎症を起こしているニキビケアにはコットンも刺激になるので、使用はオススメできません。
手のひらでやさしくスキンケアしましょう。
3.ニキビケア出来る食べ物を食べる
「食事による内側からのニキビケアもとても大事です。」
暴飲暴食や間食、欠食を控え、バランスの良い食事から、さまざまな栄養をしっかり摂取しましょう。
ニキビに特に重要な栄養素はビタミンです。
・ビタミンB2:レバー、納豆、うなぎ、ブリなど
作用…脂質の代謝。酸化した脂質を分解する。
・ビタミンB6:鶏肉、レバー、マグロ、カツオ、サンマなど
作用…脂質とタンパク質の代謝
・ビタミンA:緑黄色野菜、うなぎ、チーズなど
作用…肌のターンオーバーを促す。肌に潤いを与える。
・ビタミンC:キウイ、いちご、ほうれん草、ジャガイモ、トマトなど
作用…抗酸化作用。コラーゲンの生成を助ける。
ビタミンCについては以下で詳しく記述しています。
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ポイント
どのビタミンも、不足するとニキビができやすくなると言われています。積極的に摂取しましょう。
昔は、チョコレートやケーキ、揚げ物など、甘い食べ物や脂っこい食べ物を摂るとニキビができやすいと言われてきましたが、
今はこれらの食べ物が、必ずしもニキビに悪影響を与えるとは言えないことが分かってきています。
しかし、糖分の多い食べ物や動物性脂肪の多い食べ物は、皮脂の成分である「トリグリセリド」(中性脂肪)を増やす可能性があります。
皮脂の過剰分泌に悩んでいる方は、控えめにしたほうがよいかもしれません。
4.肌に刺激を与えない
刺激を与えることで、ニキビがさらに悪化してしまいます。また今はニキビが無くても、刺激が与えられることで肌のバリア機能の低下を招き、ニキビの原因になることがあります。
ポイント
・髪の毛は顔にかからないようアップスタイルにする
・ほおづえを付くなど、顔を手で触れるのはさける
・タオルや寝具は柔らかく、清潔なものにする
・メイクブラシやスポンジ、パフは定期的に綺麗にする
・辛い食べ物などの刺激物は控える
「ニキビの原因」
なぜニキビはできてしまうのか…。
ニキビは「尋常性ざそう」ともいい、皮膚疾患の一種です。
ニキビの原因は、皮脂が出すぎることと、毛穴がふさがれることの2つです。
要因
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男性ホルモン、黄体ホルモンの分泌が増え皮脂の分泌増加
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生活習慣(便秘、偏食、睡眠不足、ストレスなど)
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遺伝(皮脂腺が大きいなど)
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気温が高い(皮脂腺が開き、皮脂量が増える)
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不適切なスキンケア
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合わない化粧品、不潔なメイクアップ化粧品
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細菌(アクネ菌、ブドウ球菌)が増える
ホルモンバランスの乱れや、ストレスや睡眠不足、偏った食生活などの生活習慣の乱れなどにより、
皮脂の分泌が促進され毛穴に皮脂がたまりやすくなります。
また、遺伝性因子により皮脂の分泌が多い人もいます。
ホルモンについては以下で詳しく記述しています。
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「女性らしく」ホルモンのエステ作用
女性ホルモンと男性ホルモンと美容 女性ホルモンと男性ホルモンは性腺ホルモンの一種で、ステロイド系ホルモンです。女性ホルモン、男性ホルモンと言う名前の通り、それぞれ女性らしさ、男性らしさの特徴をもたらす ...
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皮脂のたまった毛穴にアクネ菌が増えると、炎症を起こして赤く隆起したり、膿がたまったりします。強い炎症が起こり、毛穴から周りの皮膚細胞に障害を与えると、ニキビ痕として残ってしまう場合もあります。
過剰な皮脂の分泌がいけないんだ!といって、合わない化粧品を使ったり間違ったニキビケアをし、逆に原因を作ってしまうケースもあります。
ポイント
過剰なクレンジングや洗顔は、皮膚に必要な皮脂まで落としてしまい肌トラブルに繋がります。
皮膚を強くこすり過ぎて角質層を傷つけることも、ニキビの原因の1つになり得ます。
また、毎日使うメイクアップ化粧品の道具は定期的に綺麗にしましょう。
皮脂や汚れが付いたスポンジやパフ、メイクブラシは細菌の温床になっている可能性が高いです。
その他に、便秘により老廃物がたまり有害物質が体内に長く滞まることで、腸内の悪玉菌が増加し、新陳代謝が低下することでニキビが引き起こされると言われています。
「ニキビの種類を知ろう」
ニキビには大きく2つに分類でき、また第1期から第4期まで炎症段階を分けることができます。
○コメド(面皰):毛穴が塞がり、皮脂が出られなくないっている状態
○アクネ:詰まった皮脂により、毛穴周辺に炎症が起きている状態
・第1期 角質細胞が増え、毛穴を塞ぎ気味になり皮脂が出られなくなる。
・第2期 白ニキビ:皮脂が毛穴の内部で固まり、白く見える。黒ニキビ:毛穴に汚れがつき、皮脂も酸化して黒く見える。
・第3期 赤ニキビ(丘疹):毛穴の中で増えたアクネ菌が皮脂をどんどん分解していく。これが刺激物となって周辺の細胞に炎症を引き起こしていく。
・第4期 黄ニキビ(膿疱):毛穴の中で増えたブドウ球菌が毛穴の外へと出ていき、周囲の真皮層へと炎症を広げ、細胞を破壊し化膿させていく。
・ニキビ痕:化膿した黄ニキビが治った後に残る凸凹。真皮層まで細胞が破壊されて、皮膚が陥没(凹)したり、しこり(凸)や色素沈着が残ったりする。
ニキビ対処法
第1期から第2期までがコメドの状態です。
毛穴に皮脂が詰まっているだけで、炎症がまだ起きていません。
第1段期第2段期では、セルフケアやエステティックサロンでのトリートメントで十分改善させることが可能です。
第3期から第4期はアクネの状態になります。
皮脂をエサにして細菌がどんどん増え、炎症が起きてしまった状態です。
第3期第4期では、エステティックサロンでの施術は不可になります。
治療をしなければいけないので、医薬品を使い、ニキビを治していきましょう。
なかなか治らない場合は皮膚科を受診しましょう。
注意ポイント
また、下手にセルフケアをするとより悪化させてしまい、綺麗に治らないでニキビ痕につながる恐れもあります。
特に素人さんが、圧出しようとしてニキビを潰してしまうケースが多いです。
潰してしまうと色素沈着し、シミになって残るのでニキビを潰すのはやめましょう。
ニキビケアまとめ
まとめ
◎過剰な洗顔はせず優しく洗う
◎メイク道具は清潔に保つ
◎保湿をする
◎食事に気を付ける
◎刺激を与えない
終わりに・・・
ニキビが化膿して痕になってしまうと、なかなか元に戻りませんよね?。
陥没してしまったら、ずっと凹んだ状態が続きます…。
そうならないためにセルフケアと、エステティック、医療機関を使い分けて、ニキビをしっかりと見極めて治しましょう。
規則正しい生活習慣を続けて、心身のバランスを整えて、ニキビに悩まない生活を送りたいですね!!