皆さんが最初に「香り」に興味を持ったのは、いつ頃でしょうか?
私は小学生のときです。最初は、香り玉や匂い玉などと呼ばれる、甘い匂いがするつぶつぶを筆箱に入れて学校で楽しんでいました。
(調べてみると、あの香り玉の商品名は「バンビーコロン」というのですね。皆さんも学校で流行っていましたか?)
また、小学生高学年の頃には良い香りがするシャンプー・リンスに凝っていました。髪の毛に香りが持続するように、無駄にリンスをつけていたと思います…。
中学生になると、制汗スプレーが必須アイテムのようになっていました。汗の嫌な臭いも気になっていましたが、まるで香水を振りまくように制汗スプレーをシュッシュッしていました。
私が実際に、フレグランス化粧品と認識して香りをまとうようになったのは美容学生になってからです。
皆さんはどうですか?
「フレグランス」
フレグランス(Fragrance)とは英語で、良い香り・良い匂いという意味です。
フレグランスは、自分の好みの香りをまとうことによる満足感ばかりでなく、香りの心理生理効果(アロマテラピー)を期待することもできます。
大きく2つに大別することができ、
・香水や石鹸のように身体に心地よい香りを付けるために使用する化粧品のこと。
・化粧品や洗剤、室内香料など食品以外に使用される香料のこと。
(wikipedia より)
というように、身体に香りを付けるか、そうでないかの2つに分けられます。
今回は、身に付けるフレグランス化粧品(香水)について書いていきます。
「香水」
香水は、香りの芸術品として昔から貴重品として扱われてきたそうです。また、近年では香水はファッションの一部と位置づけられており、身だしなみ・エチケットとして香水を付けている人も多いようです。
香水は香料の濃度別に4つに分類されます。
4つの濃度
- パルファム:15〜30%(ブランドによっては40%以上)
- オードパルファム:7〜15%
- オードトワレ:5〜10%
- オーデコロン:2~5%
このように、香料濃度によって分類され、呼び方が変わります。この呼び方は、香りの本場フランス語が元になっています。基本的に同じ香りをしていても、濃度によって香りのキツさや、香りの持続時間が変化していきます。
パルファム
フレグランス化粧品全体のことを香水と言う場合がありますが、一番濃度の高いパルファムを香水と呼ぶ場合もあります。
少しの量で強い香りを放つので、販売されているパルファムも少量の容器に入っています。
パルファムは香料濃度が高いため揮発性が低く、一番香りが長く持続します。短いもので5〜6時間、長いものは半日以上香りが続きます。時間差で香りの変化を楽しめるのがパルファムの特徴です。
オードパルファム
パルファムよりは濃度が低いものの、15%前後の濃度を持つので、付け過ぎるとむせるような香りを振りまいてしまうことがあります。
数時間から12時間ぐらいまでと、パルファムに近い香りの持続時間があるので、時間によって変わる香りの変化も楽しめます。
オードトワレ
オードトワレは、香りの濃度が5~10%前後と低めで、さりげなく香ることから日本では人気の高い種類の香水です。香りの持続時間は3~5時間程度で、しつこさやクドさがないことから普段使いに適しています。柔らかく香水を使いたい時や、あまりキツい香りを好まない人はオードトワレが一番使いやすいでしょう。
オーデコロン
5%ほどの濃度で軽い香りを楽しめるオーデコロン。コロンと呼ぶ人も多い種類で、ライトな香りが初心者や日常使い、初めての香りを楽しむ時の手軽さが人気です。2時間ほどで香りが飛ぶタイプですので、新鮮な香りを常に楽しみたい人は、数時間おきに軽く振り直しても軽めに香ってくれます。しかし、濃度が低いので使用量が多くなる傾向にあります。
「その他のフレグランス品」
スプレータイプ以外にもフレグランス品があります。
その他のフレグランス
- 練香水:5~10%
- パウダー:2~5%
- 香水石けん:2~5%
練り香水
練り香水は、香料やミツロウから作られている固形の香水で、体のパーツに直接塗って香らせる使い方をします。通常、香水には香りを持続させるために揮発性のあるアルコールが含まれていますが、練り香水にはアルコールは含まれていないのが特徴。アルコール不使用のため香りが広がりにくく、ふんわりとした香りが楽しめるのも魅力。香り立ちも優しいので、ビジネスシーンや人が集まる場所でも気にせず香りが楽しめるのがメリットです。
パウダー
パウダータイプは、ボディパウダーとして販売されている物が多いと思います。香料濃度も2〜5%と低く、ほのかに広がる香りを楽しめます。肌にサラサラ感を与えるだけでなく、保湿成分が配合されている物や、UV効果がある物、キラキラのラメが配合されてパーティーシーンに使える物など、数多くの種類があります。
香水石けん
石けんに香料が練り込まれた、香水石けん。フレグランスソープとも言われています。ふわっとナチュラルに香りを身にまとうことができます。香水を付けるのが苦手な人や、男性も手軽に使いやすいと思います。
また、香水石けんは見た目が美しいもの、可愛いものが多いことから、ルームフレグランスとしてお部屋に飾る方も多いです。
「フレグランスを使う場面」
フレグランス化粧品は、意外と種類が多いことが分かったと思います。物によって香料濃度が違うので、シーンによって使い分けをしてもらいたいです。
『香害』という言葉をご存知でしょうか?香水を付けている本人は、素敵な香りだと感じていても、他の人にとって強過ぎたり不愉快な香りになってしまう状況を香害と言います。
パルファムのような濃度の高い香水は、香りが消えるまでに時間がかかるので注意が必要です。好みの香水だとしても、使う場面や時間前に合わせて切り替えて使いましょう。
「まとめ」
フレグランス化粧品は、気持ちを高める、気分を変える、自分に自信を付ける、満足感を与える、などなど沢山の効果があります。さまざまなシーンに合わせてアイテムを使い分けて、ぜひ毎日のように、日々の楽しみの一つにフレグランス化粧品を使っていただきたいです。